| Vol.3 やっぱりアジアはあなどれない 〜ハノイ〜 の巻 私は「旅のプロ」でもなければ「旅の達人」でもない。ただの「旅好き姉ちゃん」である。 いつも旅に出ようと思い立つと、まずはガイドブックを買い、その国に関する事が書かれたエッセイなどを 読みあさり「あんなかなぁ、こんなかなぁ」とおもいっきりイメージを膨らませ、結構綿密に計画を立てて旅 立つにも関わらず、行き当たりばったりで予定を変えたり、思わぬ失敗をしでかしてしまったりする。 だから行くたんびにドキドキして、旅がやめられなくなってしまうんだな、きっと。 今回はそんな私のやらかしたドジ話を1つ。 |
| 初めてベトナムの首都ハノイを訪れた時のこと。 空港を出ると、タクシーと市内行きのエアポートミニバス乗り場が並ん でいた。タクシーで行こうと思っていたのだが、バスの兄ちゃんに聞く と2US$で予約したホテルまで行ってくれると言う。タクシーだと10US$ だしこっちの方がおもしろそうな気がしてきて急遽予定を変更、バス で行く事にした。乗客のほとんどがベトナム人の様で、外国人は私の 他にはアメリカ人男性が一人乗っているだけだった。まぁ期待に反し て、バスに乗ったからといって特におもしろい事が起こるわけでもな かったが40分程で無事ハノイ市内に到着。ベトナム人の乗客を降ろ すと、私の予約した「フィンチャンホテル」へと向かってくれた。 |
![]() ハノイの街はしっとりとした佇まい |
| 「マッキー(私の事だ)、ここがフィンチャンホテルだよー!!さぁ、入って入ってー!!」 やけに陽気なバスの兄ちゃんは私の荷物を持つと、フロントまで一緒に来てくれて、 「ほら、予約が入ってるミスマッキーを連れてきたよ、宜しくな!」というような事をフロントの兄ちゃんにま くしたてた。フロントの兄ちゃんは、Eメールで予約した時のコピーを見せると 「アー、イヤ〜、ウェルカム〜!!」 と私を迎えてくれたので、ホッと一安心。バスの兄ちゃんはそれを確認すると、満面の笑みで 「マッキー、グッバーイ!!」 と大きく手を振り、バスに乗って去って行った。 |
![]() こんな部屋でした。毛布の柄がちょっとスゴイ・・・ |
部屋はベトナムの伝統家具らしい重厚な感じのタンスや椅子が置か れ、ガイドブックに載っていた写真とそんなに変わらないように思え た。バスルームも広くてキレイだし、これならOK! フロントの兄ちゃんの感じもいいし、ちょっと話をした宿泊客のイタリ ア人のおばちゃんの話からも、なかなか居心地の良さそうなホテル だという事がうかがえた。 「よしよし、いい感じじゃないの〜」 私はハノイ最初の夜、かなり気分良く眠りについた。 |
| 次の日、ホテルを出て両替をしようと銀行に向かって歩いていると何だかおか しい。「地球の歩き方」の地図だともうココにあるはずの銀行がないのだ。 「地球の歩き方」は旅人の間で「地球の迷い方」という別名が付けられている だけに「またこの地図間違ってるよー!頼むよ、ダイヤモンド社!!」などと 思いながら歩いていると、目の前に「Huyen Trang Hotel」という看板が見え た。「あれっ?」と思い足を止めよくよく見ると、それは正しく「フィンチャンホテ ル」と書いてあるじゃないの!私が泊まっているはずの「フィンチャンホテル」 がなぜここに?頭の中を「?」で一杯にしながら再び歩き出し少し行くと、そこ に目指していた銀行があった。 「!」 そう、私はここでやっと気付いたのだ!私が泊まっているのは予約した「フィン チャンホテル」ではない!じゃあ、あのホテルはいったい何なんだ? |
![]() ハノイ大教会 |
| 泊まっているホテルへ戻り看板を見ると「Hang ○○○ Hotel」と書いてある。 こりゃどう見ても違う名前のホテルだ。説明するまでもない。 私は同じ通り沿いの別のホテルに泊まっていたのだ!! 思い返してみると、昨晩あの陽気なバスの兄ちゃんについてホテルに入る時、看板を見ていなかった。 というか、まさか違うホテルに連れてこられているなんて思ってもいなかったのだ。だって、予約してい ない客が来て違うホテルの予約確認持ってたら「これはうちのホテルじゃありませんよ」って言うじゃな い!!それが「アー、イヤ〜、ウェルカム〜!!」 っつーんだから疑わんでしょー、フツー!! |
![]() 旧市街のハンコ屋さん 好きなデザインで作ってくれます |
ホテルの人に問いただそうと思ったが、チェックインした時の兄ちゃん はいないし、よく確かめなかった私がアホなんだし。あ〜あ、やられち ゃったよ。私もまだまだ甘いなぁ、トホホ。 しばし落ち込んだり腹を立てたりしていたのだが、だんだん自分のヌ ケ作っぷりが妙におかしく思えてきた。だって、何の疑いもなく、あん なに満足して1泊してしまった私って一体・・・プププ。 しかし、予約したホテルに移るべきか、このままこのホテルに泊まり 続けるべきか・・・。もう荷物は全部出してしまったから、またパッキン グして移動するのも面倒だしなぁ。そんな事を考えているうちにもう1 泊してしまった。 |
| 翌日ロビーに行くと会った事のない日本人らしき女性が私に向かって手を振っている。 「誰だ、この人?」 いぶかしげな私に彼女は 「日本の人でしょー!ハノイって日本人あんまりいないから探してたのよー!」 と嬉しそうに話しかけてきた。聞くと、彼女は仕事で雑貨の買い付けに来ていて、このホテルに泊まるの は3回目らしい。私がこれまでのいきさつを話すと 「このホテルの従業員はみんないい人ばっかりだよー。安い給料で働かされてるんだけどさ。ここのボス がマネーマネーって金にうるさい奴で、タクシーやバスの運転手にマージン渡してお客連れてこさせてる んだよね。私も最初タクシーで連れて来られちゃったんだけど、従業員がいいからずっとここに泊まってる んだー。絶対大丈夫だからここに泊まってなよー!」 という事だった。やけに事情通である。しかしこれであのバスの兄ちゃんのご陽気ぶりもうなずけた。 |
| まぁ、確かにこのホテルで嫌な想いはしていないし、従業員の人達は 気さくだけどなれなれし過ぎず感じがいいし、何も問題は無いんだか らもうここでいいや!!きっとこれも何かの縁だろう。(この後ホテル の人達とは結構仲良くなってしまった) でも、1つ気になっていた事があったので彼女に聞いてみる。 「ねぇ、予約したホテル、勝手にキャンセルしちゃって、あとから何か 言ってきたりしないかなぁ」 「ここはベトナムだよ〜。よくある事だから大丈夫!」 そうでした。やっぱりアジアはあなどれないなぁ・・・。 |
![]() お気に入りのカフェ「Hoa Sua」 両親を失った子供達の為の職業訓練校の 実習の場として運営されています |
*最近ハノイでタクシーやエアバスによる、こういう客引きトラブルが頻繁に起こっているそうです。 まぁ私のように満足してしまった場合はいいですが、泊まりたいホテルが決まっている方はきちん とホテル名を確認して、あんまり強引な時は「予約したホテルで友達が待っている」とでも言ってあ きらめさるのが良いと思います。でも、ハノイは趣のあるホントに良い街ですから、是非行ってみて 下さいね! |