買い付けエピソード&店主が実際に見て、感じたままのベトナム発見日記!




べとなむDiary特別編 「Let's go to 歌謡ショー!!」 (2004.8.8)

実は前々から「ぜひ1度行ってみたい!」と思っていた場所がある。それはベトナムの歌手が
出演する『歌謡ショー』。私はその国独自の芸能や生のステージがとにかく大好き!それに
ベトナムの歌謡曲やステージング、そしてお客さんがどういう反応をするのかとても興味があ
ったので、ホーチミン在住の友人Yさんに「私が滞在中にいいショーがあったら絶対行きた
い!」とお願いしておいた。すると、とてもラッキーな事に今ベトナムで1番人気があるという
男性シンガー『ラム・チュン』が出演するショーのチケットが取れたという知らせが!
やったぁ〜!やっと念願の『歌謡ショー』体験が出来るのだ!!
友人Yさんはかなりの『ラム・チュン』ファン。 ラム・チュンの事を語っている時のYさんは心なし
かいつもよりテンションが高くて、少女のように目がキラキラ!Yさんの彼氏とは正反対のタイプ
だと思うんだけど、それがまたいいのかな?
ラム・チュンはよくカレンダーやポスターの写真で目にして知ってはいたが、ちょっと顔も体系も
丸いイメージが私の中ではあるのだが、Yさんいわく「写真で見るよりも実物の方が“デップチャ
イ(ハンサム)”だし、歌も上手いし、目がハートになっちゃうよ!」なのだそうだ。ベトナムでハン
サムな男性に会うなんてめったにない事なので、益々期待が膨らんでしまう。

いよいよ『歌謡ショー』当日。夜9時スタートだが最初は全然有名じゃない前座の歌手が出るそ
うなので、10時ちょっと過ぎにYさんと会場の「M&TOI」というミュージックカフェに到着。
会場に入ろうとするとYさんが「あ、ラム・チュンがサインしてる〜」と目ざとくラム・チュンを発見!
「どこどこ!」と見ると、入り口のそばに置かれた小さなテーブルでファンに囲まれサインをして
いるラム・チュンが!!スタッフと思われる人がポスターをくれたので、それにサインをしてくれる
らしい。「日本と違ってCDを買ったりしなくてもサインしてくれるんだ〜。サービスいいなぁ」と関
心しながら早速サインをしてもらおうと思ったが、驚いた事に近くに警備の人などは誰もおらず、
ファンは誰一人として並ぶ事なく「早い者勝ち」。テーブルの横でポスターを差し出すスキを狙う
のだが、子供も平気で割り込んでくるのでもう大騒ぎだ。ベトナムNo.1シンガーがこんな扱いで
いいのか?と余計な心配をしてしまう。
慣れているはずのYさんも「ベトナム人には勝てないよ〜」と
なかなかサインをしてもらえない。大和撫子は奥ゆかしいの
である。日本だったら「ちょっと並びなさいよ、アンタ達!!」
と間違いなく言っているところだが、これがベトナム流なんだ
ろうから仕方ない。
そんな中、ラム・チュンは凄い勢いで差し出されるポスターに
汗だくでサインをしている。なるほど、確かにこうして近くで見
ると、写真で見る程顔も丸くないし、ベトナムのそんじょそこら
ではお目にかかれない“デップ・チャイ”である。う〜ん、とっ
ても好印象!!
やっと人が途切れてサインをしてもらえる事になり、先にYさ
んがポスターを差し出すと、しっかり名前まで書いてくれてい
る。勿論私もしっかり「Maki」と書いてもらった。ムフフ。




一生懸命サインをしているラム・チュン


さあ、いよいよライブ会場へ。中は大きめのライブハウスという感じでテーブルがいくつもあり、お
客さんはドリンクを飲みながらショーを観る形式になっている。ステージの真ん中から短い花道
が客席に伸びていて、私達の席は何とその花道の真ん前、ど真ん中である。すご〜い!!
同じテーブルの席には、ちょっとただ者ではない感じの派手なおば様がすでに座っている。
なんでもこの方、ラム・チュンの大ファンで、ラム・チュンの家に遊びに行ったりというお付き合い
をしているのだそう。ベトナムでは割と簡単にスターとお近付きになれるものなんだろうか?
客席には小さい子供からオシャレをした若い女の子、おじさん、おばさん、色んな年代の人達が
来ているのにまず驚いた。家族連れも多く、みんなで楽しんでいるのがとても微笑ましい。
こんな風に全部の世代が揃って楽しめる場が日本にもあったら楽しそうなのに。

背は小さいけどなかなかの歌唱力

スタイル抜群!足がきれい
ステージには、まだあまり知られて
いないらしい「次世代スター候補」
が次々出てきて熱唱。
でもなかなかみんな歌が上手い。
日本のように「カッコイイ(またはカ
ワイイ)けど歌はへたっぴ」というの
がいないのがいい。

だんだん知られているスターが登場してくる。男性と女性二人の
このデュオは“今風”のダンスを激しく踊りながら歌う。女性は可
愛いんだけど、男の方は顔がちょっとお笑い系。衣装も編み編み
の乳首が透けるセーターなのが一昔前の日本のアイドルっぽ
い。ヒデキとかひろみも着てたよな、こういうの。
曲も振り付けもどこか懐かしい感じだが、70〜80年代アイドルブ
ーム全盛時代の歌謡曲で育った世代にはたまらない感じ!!
この時点ですでにかなり楽しんでいる私。

いいのか!この衣装!!
思わずのけぞりそうになったブッ飛
び衣装で登場したのは『ホン・ゴッ
ク』という女性シンガー。結構有名ら
しいが、ベトナムでこんなに大胆な
衣装着ていいんだ。あ〜ビックリ!
ハスキーボイスでバラードを歌い上
げたり、ダンサーを従えて迫力のス
テージを見せてくれたりとかなり気
合の入ったエンターテイナー。
次の日にアオザイ屋さんのお姉さん
にこの写真を見せたら「ギャア〜ッ
!信じられないこの衣装!!」と
叫んでいた。かなり衝撃的だったら
しい。
いよいよ大トリ!ラム・チュンの登場にどよめきが起こる。ラム・チュンは歌いながらつねに客席の色
んな方向に視線を送ったり手を振ったりして「僕はあなたの為に歌っているよ」という雰囲気を作るの
がとても上手い!花道の前まで歩いてきてくれるので、もう「かぶりつき」である。
お客さんはラム・チュンが歌っていようがお構いなしで声を掛けたり、子供が勝手にステージに上がっ
て花を渡したり好き放題なのにはビックリしたが、それがここでは当然の事のようだ。同席のラム・チ
ュン大ファンのおば様も、用意してきたバラの花のネックレスを歌っている途中に首にかけてあげてご
満悦の様子。「ベトナムのファンは積極的ね〜」なんて思っていたらそのおば様、驚いた事に「これラ
ム・チュンに渡してあげて」とミネラルウォーターのペットボトルを無理やり私に手渡すのだ!「え〜、い
いですよ〜」と一度は断ったのだが、おば様の気遣いをむげにお断りするのも悪いような気がして、思
いきって歌っているラム・チュンに向ってミネラルウォーターを差し出すと、気付いたラム・チュンはお辞
儀をしながらペットボトルを受け取り、曲の間奏でちゃんと一口水を飲んだのだった。そしてショー終了
後、おば様がしっかりとそのペットボトルを持ち帰ったのを目撃。さすがです!!

ラム・チュン登場!鼻の穴の中まで見えるかぶりつき
そして、女性ばかりでなくおじさん達も凄く嬉しそうに手を振ったり声を掛けたりして喜んでいるのが
これまたおもしろい。例えば、日本でスマップのコンサートに行って「キムタク〜ッ!」と手を振って
喜ぶおじさんはまずいないと思う。老若男女問わずファンがいるのが本当の『国民的スター』なん
だとすれば、ラム・チュンはまさにそんな感じなのかなぁ、と妙に納得してしまった。
あと時間が遅くなったせいか途中で帰ってしまう人が意外と多かったのにも驚いた。普通メインの
スターのショーの途中で帰るなんてありえないと思うのだが、終了間際には空席が目立ち、前座の
時の方がお客さんが多かったくらいなのだ。日本だったらショー終了後にも出口にファンが大勢待っ
ていたりするが、それも全然いなかったし。一目見ちゃえばもういいや!という感じなのだろうか?
ベトナムの人は案外そういうところはあっさりしているのかもしれない。
ラム・チュンは思っていたよりずっと歌も上手くて、お客さんのどんな“攻撃”にも動じず、歌はしっかり
歌うところにプロ魂を感じてしまった。私の印象では「カッコイイ」というよりも「チャーミングな人」とい
う感じで、人気があるのも分るなぁと思った。
ショーが終了するとステージの上でラム・チュンと一緒に写真が撮
れるというので、Yさんと一緒にステージに上がる。ベトナムのスタ
ーはホントにサービスがいい。こんなに簡単に写真を撮ってくれる
なんて、これまた日本では考えられないが、危険性がないから出
来るんだろうし、それだけベトナムは平和なのかも。セキリティとか
全然考えていないみたいだし。
また少し待たされたが、ラム・チュンは気軽に一緒に写真を撮って
くれ「Thank you!」と言うと、ちゃんと「You’re welcome.」と言って
くれた。日本で「どういたしまして」と言ってくれるスターなんてめっ
たにいないよな〜。こういうちょっとしたところがファンの心をつか
むんだろうな、きっと。(そういう私もちょっとつかまれちゃってる?)
しかしベトナムの「国民的スター」も結構大変そうだ。

とにかく楽しかった「歌謡ショー」の夜。ラム・チュン以外にも、ジャ
ニーズ系アイドル等、まだ注目シンガーがいるそうなので(別にジ
ャニーズ好きって訳じゃないんだけど)、また行ってみた〜い!!

デップ・チャイ、ラムチュンを前に
私の目もハートに?






ベトナムDiary Vol.1〜Vol.9


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